一般的な整備工場で行われるLLC交換では、ラジエター ドレンコックからクーラントを抜いて、単純に抜けた分のLLCを補充&エア抜きすることが多いです。しかし、この方法ではエンジン内やヒーターコアに古いクーラントが残ってしまい、全クーラーント容量の50~70%程度しか交換できません。劣化したクーラントが残っていると、せっかく新しい高性能クーラントを使っても、放熱性・消泡性・防錆や不凍効果が下がってしまいます。特に交換サイクルの長いスーパーLLCでは古いクーラントと混ざると性能劣化の度合いが大きいので注意が必要です。
ガレージHRSでの作業は、ヒーターホースを外し流水で冷却系路の古いLLCを全て洗い流すことからはじめます。流水にLLCの色がつかなくなり、真水の状態になるまで時間をかけて洗浄したのち、冷却系路の水を抜き取るのですが、この際も単純に水を抜くのではなく専用ツールで圧をかけながら残った水を極力すべて取り除くようにしています。新しいLLCを注入する時にも専用ツールで真空引きを行い、冷却系路内を真空状態にしてからLLCを充填します。
手間はかかりますが、こうすることでほぼ全量のLLCを交換することができ(HRSの計測では規定量の90~95%位を入れ替えることができています)、高性能クーラントの性能をフルに引き出し、大切な愛車のコンディションをベストに維持できるのです。
今回の入庫は ACU30W ハリアー。新車時から10年経過しスーパーLLCの交換時期になったため、遠方にもかかわらず全量交換ができるガレージHRSを選んで頂きました。到着したハリアーは外装はもちろん、エンジンルームまでぴかぴか! 10年前の車とは思えないコンディションで、オーナーさんの愛情がひしひしと伝わってきます。お話を伺うととても大切にされていて、これからもできる限り長く乗り続けたいとのこと。気に入った愛車をしっかりメンテナンスして良い状態を保ちながら、10年 20年と長く楽しんでもらいたい、そんなガレージHRSの願いともぴったりです。
さっそく、LLC交換作業に。使用するのは5年10万km の高性能スーパーLLC PG55 HQ です。ちょうどサマーセール&クーリングキャンペーンで特価となっていますが、値段は安くても作業は一切妥協なし。HRSならではの上質メニューを安心と信頼のクォリティでお届けします。追加でパワステフルードの全量交換やワコーズ ATプラスをご用命頂いたり、ついでの点検でエンジンマウントの劣化を発見したり(ガレージHRSではご依頼頂いた作業以外の箇所もできる限り気を配るようにしているので安心です)、大切な愛車のメンテナンス談議に花が咲き、有意義な時間を過ごすことできました。
ガレージHRSでは、チューニングはもちろんですが、大切にしている愛車の整備やメンテナンスにも力を入れています。またお会いできるのを楽しみにしております。今後もよろしくお願います。今回はわざわざ遠方からご来店いただきありがとうございました。
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