7年前にガレージHRSでエンジンOHをして頂いたランエボ5、異音とブーストがかからなくなってしまったため、入庫頂きました。
症状を伺うとタービンブローっぽいのですが、気流音の質がちょっと違う気もします。とりあえず、サクションパイプを外してタービンチェック。シャフトのガタは許容範囲内、見える範囲ではブレードは大丈夫そう。そのほか原因に考えられそうなブローオフや2次エアバルブも問題なさそう。
各部をチェックするも原因となりそうな箇所がなく、タービンを外してじっくりチェックしてみることにします。老眼が進んで、最近目がとても悪くなってしまい、ちょっと離れた箇所や暗がりになるとぜんぜん見えないのです(泣
タービンを外して、明るいところで見ると・・・・
奥まった3枚目のブレードが欠けてます。
OHの際、ランエボ9MRの対策マグタービン(新品)を使ったのですが、対策品でも長く使ってるとブレードがダメになってしまうことがあるようです。このまま直しても将来同じようなトラブルになる心配があり、さて、どうしたものか。オーナーさんと今後の対応を相談することにします。
タービンやエンジンブロー後、2次トラブルを防ぐために大切なのは補機類の洗浄。インタークーラーを外して清掃します。
インタークーラーから出てきた破片。
話は変わりますが、走行距離の延びたランエボでは、サクションパイプやタービンコンプレッサーにブローバイガスがまわり、オイルまみれになった上に細かい汚れが付着して積層していき性能劣化や2次トラブルの原因になることがあります。これからも長く乗るために、オイルキャッチタンクを追加したり、ブローバイ対策を考えるとよいと思います。