レガシィ のATフルード交換をご用命頂きました。一般的に、ATFは無交換でよいと言われていますが、長く使っているATフルードは劣化して、駆動ロスやシフトショックの増大などが起きています。今時のクルマは無交換でもそうそうは壊れませんし、5~10年位で買い換えてしまう場合はそれでもいいと思います。
ただし、気に入った愛車を末永く乗り続けたい、よいコンディションを維持したい時は、やはり定期的に新しいフルードに交換してあげたほうが、クルマにも優しいし、気持ちよく走ることができます。
HRSでは、オートマ大国 アメリカで信頼の実績 MOC社製の高性能オートマフルードチェンジャーを用いています。このマシンはコンピューター制御の圧送式を採用し、廃油の回収と新油の供給を独立した別経路で行いフルードの全量交換が可能です。
こちらのレガシィでは、水冷式のATフルードクーラーが採用されています。ATフルード循環ライン側にチェンジャーのホースを接続します。
まずは専用のATFクリーナーを注入し、各ギヤで30分ほど駆動させてミッション内部にこびりついた汚れを洗浄させます。
ATF 8Lを使って、ミッション内部をプレクリーニング。古いフルード抜き取りながら、新油に入れ替えていきます。
この方法なら 一般的な循環式ATFチェンジャーのようにATF交換時に汚れたATFがオートマミッション内を再循環してしまうことがありませんし、オートマ機構のすみずみまで新しいフルードを行き渡らせることができます。
オイルパンのドレンプラグを外してフルードを抜き取ります。プレクリーニングで全量交換してるので、この時点でも 綺麗なATFが出てきます。
オイルパンの中のマグネットにも鉄粉が付着していますが、10万km走行の割に鉄粉は少ないので、前オーナーさんの時代に交換作業しているかもしれません。
オイルパンを洗浄してマグネットに付着した鉄粉も綺麗に除去してオイルパンに取り付けます。
オイルパンを取り付けたのち、更に ATF 12Lを使い 圧送交換を行います。
試運転後再度ATFの量を確認して作業終了です。ATF交換により、アクセル操作にレスポンス良く反応し、スムーズな走行フィーリングが復活しました。
一般的な交換作業ではここまでやらないお店さんが多いかと思いますが、完璧を期すため やり過ぎと思える位、こだわった行程で作業しているのです。(おかげで、10万、20万kmの過走行車でも今まで2次トラブルはありません)クルマを大切に扱うオーナー様、ATフルード、CVTフルードの交換はガレージHRSにご相談下さい。