REVSPEED 筑波スーパーバトル 再び

長い間、タイムアタックの現場から離れてきて、十数年ぶりのREVSPEED 筑波スーパーバトル

日本一速いチューニングカーはどれだ! REVSPEEDの筑波スーパーバトルとビデオオプションの筑波スーパーラップは、GarageHRSを始めた黎明期からずっと憧れであり、目標としてきたイベントです。25年前、HRSが活動をはじめた当初、並み居る著名SHOPさんたちはタービン交換・フルチューン仕様のデモカーで熱い闘いをくりひろげていました。

まだ無名だった自分たちが ランエボ6TMEのブーストアップカーを駆って筑波本コース 1分フラットを掲げた時、そんなことは実現するはずないと笑われてなかなか相手にしてもらえませんでした。HRS最初のREVSPEED筑波スーパーバトルエントリーはSHOP枠が確保できなくて、一般走行枠での参加となり当時は悔しい思いをしたのだけど、結果を出したあとではいい笑い話。改めて考えてみると、まだ実績もない自分たちが、チューニング界のトップカテゴリーに簡単に参加できなくても当然のことでしたね

当時のキングオブチューニングカーはGT-Rに、FD3S。ランエボは、まだラリーなどのグラベル用途車として認識されていて、舗装路でのタイムアタックでの可能性に着目していたのは少数派でした。CyberEVO、JUN、マインズ、HKS関西、BOZZSPEEDなどがランエボタイムアタックカーを仕立て GT-Rに対抗して実績を上げるにつれ、ランエボの隠れた可能性が認識されていきました

HRSをスタートして十数年、ひたすら速さを追い求めて、HRSのデモカーにCyberEVOのタイムアタックカー、日本や世界を相手にしてタイムアタックの現場に身を置いてきました。ひりひりと痺れるようなプレッシャー、戦場のような緊張感の中、サイバーエボのTAKIさんや、ターザン山田さんと一緒に濃密な時間を過ごしてきたことは、自分にとって貴重な経験であり、誇らしい記憶です  

数々の体験を重ねながら、新たにC-WESTさんのエアロをまとった新生CyberEVOランサーで臨んだ ワールドタイムアタックチャレンジ2012(WTAC)。全力を尽くしましたが、傷んだオイルシールから漏れたオイルが発火してあっけない幕切れ。力及ばず記録を残すことはできませんした。
  

過酷な環境での弾丸ツアーから帰国。タイムアタックの準備で滞っていた日常作業に追われ、いつの間にか自分の精神が壊れ、働く気力を失いHRSは休業状態に。そんなどん底の状況から復活するまでに数年の歳月が必要でした。HRSを再開して以降、マイナスからの再スタート。華やかなタイムアタックの現場からは離れて地道に仕事をこなし、休業でご迷惑をかけてしまった方々へのケアを心がけやっともろもろがひと段落するめどがたった2024年。長い辛抱の時期を経て、今一度 活躍の場に戻るため、今年は精力的に動いた1年でした

ひさしぶりの筑波スーパーバトル。参加車両は、86にスイフト、ロードスターなど今どきのモデルが主流。GT-Rや、FD3S、WRX、ランエボなどなど自分にとっておなじみの車がいなくてさみしいかんじでタイムアタックの現場から離れている間に時代は移り変わっているのを実感。それにしてもタイヤをはじめ、チューニングの進化はすさまじくて、浦島太良状態。当たり前ですが、タイムアタックの最前線で戦い続けてきた人たちとの差を埋めるのは並大抵ではないですね。しかし近い将来 なんらかの形でこの現場に戻ってきたいと思っています。