LLC交換していますか?
自車ランチアデルタも製造から31年経過。
今までにラジエターを外したのは、エアコン冷却改善時、アルミラジエターへの交換時、ラジエター下側のターボ冷却水ホース切れによる冷却水大量漏れ。
その都度、LLCを入替してきましたが、冷却水路の洗浄は一度もしてなくホース、ヒーターユニット内部、エンジン内部の水路には錆や異物が堆積しているのではないかと思い、ラジエターを含めた冷却水路の洗浄と高性能LLCへ交換することにした。
冷却水路洗浄
ランチアデルタのラジエター下部には、冷却水抜きのコックが無い。 ラジエターに接続するホースでラジエター最下段にあるのが、ターボ軸冷却用ホース(画像のオレンジ色ホース)なので、このホースを外し、ラジエター内、エンジン内の冷却水を抜く事にした。
少しLLCを抜いた後、外したホースを元に戻し冷却水路洗浄用WAKO’Sラジエターフラッシュを1本投入し、エンジンをかけ約1時間アイドリング。室内のヒーターレバーも最高温位置に設定し、しっかりサーモスタットが開き各部に循環するようにする。ラジエターフラッシュの説明では約20~30分とあるが、HRSでは十分時間をかける作業をしています。
冷却水抜きと水洗い洗浄
ラジエターフラッシュで水路内部を洗浄後、LLCを全量抜き水洗い(ラジエタータンク側からと外したターボ冷却ホース側から水道水で洗浄剤を洗い流す。
再びターボ冷却水ホースを接続し水道水を入れ、エンジンをかけサーモスタットが開き循環するまで暖気する。この一連の作業を3回繰り返して、流れ出た冷却水がほぼ透明(LLC特有の色がなくなるまで)になるまで洗い流す。
高性能LLC投入(KEMITEC PG55 高性能クーラント)
私はHRSに入社するまで、冷却性能が良いLLCは知っていたが、この高性能LLCを知らなかった。 一般乗用車用LLCでは、50%程に希釈したLLCを使ったりする。これは2年または5万Kmでの交換を推奨。所謂、車検有効期間の冷却性能確保のもの。今回のKEMITEC PG55 HIGH PERFORMANCE COOLANT 高い防錆効果が持続し、5年/10万キロという長期間の使用が可能なんです。
LLCで良く使用される色は緑色やピンク色。KEMITECは 画像のような華やかなブルーです。
投入後、電動ファンが回る水温93℃からの高速道試走。メータ読みで約5℃水温が下がり冷却効率が良いのが解る。
KEMITEC PG55 これは良いですね。
旧車や冷却効果が弱くなったと感じるお車に、是非お勧め致します。