ランエボ 燃圧ソレノイドの珍しい事例?。
常連さんのランエボ8、基本的にはとてもコンディションのよい1台なのですが、最近 出先で突然 エンストする症状が散発。しかも、エンスト症状がでたあとは、エンジン再始動しようとしても初爆がなかったり、アイドリングが安定せず またすぐエンストしてしまう。そのまま放置して時間が経過するといつの間にか直って、ふつうにエンジンかかるようになる、こんなかんじの不具合でした。
車両オーナーさん曰く、毎朝 冷間時はふつうにエンジンかかり問題ないのに、しばらく走るとエンスト症状が出て、なんか熱が影響してるのかも とのこと。
自分たちの経験だと、こういう時はカムポジセンサーがダメになりかけの症状っぽいのですが、ダイアグかけてもカムポジセンサーは問題ないみたい。冷間時は問題ないのに、エンジンが暖まると症状再発することから、今までにそういった事例の経験はないけれど、ランエボも20年以上経過してネオクラッシックの仲間入りするようになってきたので、燃料ポンプの動作が不安定になってきたのかもということで、燃料ポンプをリフレッシュ。車をしばらくお預かりして、自分たちで試走を繰り返しても症状がでなくなったので、オーナーさんに戻して数週間・・・・
あれからだいぶ日数経過して、なにも連絡ないからやっぱり燃料ポンプだったのかねぇ、なんてチーフメカの萩さんと話していたところ、「しばらく調子よかったのですが、またエンスト症状 再発しちゃいました。これからレッカーでガレージに運びます」との電話。
レッカー屋さんから車両を受け取るものの、レッカー移動の間にエンジンが冷えたためか、一発始動! いろいろ各部をチェックするも、異常な箇所はなく、試走しても快調そのもの。
原因はなんだろう???、何日も悩んでいるうちに、やっとエンスト症状再発。その際もダイアグにコードはでなくて、やはりセンサーは問題なしか。でも、んっ、なんか排ガスがめっちゃくさい・・・・、燃調が濃すぎる時の症状です(汗
結局 不具合の原因は、燃圧ソレノイドの動作不良。問題がわかってみれば、なんのことはない。ソレノイドがおかしくなると、燃圧制御が正常に行えなくなり、燃調リッチでエンスト。そうなるとプラグがかぶって、再始動不可だったり、アイドリング安定しなかったり、って現象になっていたのでした。
すくなくとも HRS創業以来、数多くのランエボを見てきた自分でも、初めての経験だったのですが・・・・、古くなった車両ではこんなことも起こりうるという事例でした。